Blue & Sentimental / IKE QUEBEC(1961)
Blue & Sentimental / IKE QUEBEC
1961 / Blue Note
評価:★★★★☆
ジャズといえばブルーノート。
その中でも数枚のアルバムを残しただけでも根強い人気のあるプレーヤーがいる。
ティナ・ブルックスやアイク・ケベックなどがこれに当たる。
テナーサックス奏者を思いつくまま順番に上げていってもまず名前は挙がらないだろう。
しかしそんな彼らでも、よくイメージされているジャズとはひと味違う、
極めてわかりやすく、独特なアルバムがある。
- Ike Quebec (ts)
- Grant Green (g)
- Paul Chambers (b)
- "Philli" Joe Jones (ds)
- Blues And Sentimental
- Minor Impulse
- Don't Take Your Love From Me
- Blues For Charlie
- Like
- That Old Black Magic
- It's All Right With Me
- County Every Star
アルバムタイトル、ジャケット写真のイメージそのままに、
アルバム全体には黒人特有のBluesが溢れている。
ピアノ無しのリズムセクションにサブトーンの利いたテナー、
グラント・グリーンのギターが加わって、ブルースやバラードを歌い上げる。
こうした演奏はスロー・テンポでこそ威力を発揮する。
この2人の相性は非常によくて、息もぴったり。
アイク・ケベックのサックスの音はなんといっても図太くソウルフル。
「Soul Samba」なんて、ソウルなのかサンバなのかわからないアルバムもあるし(笑
ブルーノートのタレントスカウトの仕事が本業だったらしく、他にもコーディネーター、
プロデューサー、ミュージシャンをスタジオに送り届けるために運転手もしていたり。
享年45歳と早くに亡くなられたために残されたアルバムは数枚しかないけれど、
意外にもファンは多く、通好み。
話が脱線したがこのアルバムのイメージといえばまさしく黒人の黒。漆黒の闇。
ゆったりとした雰囲気とブルース・フィーリング溢れるテナーは夜に聴くにはちょうどいい。
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コメント
Ike Quebec大好きです!
"Blue & Sentimental"では、彼のPianoも聴けたりするレアな音源なんですよね。
ここもで取り上げるだろうと予想していました(笑)。
投稿: noppo | 2004.06.24 02:33
Jazz Tenorを好きになったのは、案外このあたりからなんですよ。
はじめのうちはビ・バップのフレーズよりも、
こういう歌い上げているものの方がメロディーも記憶に残りやすいし。
アイク・ケベックのピアノ、何で入れたんでしょうかね(笑
どうしても余計なものの気がするのは僕だけかな?
途中でサックス吹くならどっちかにすればいいのに。
投稿: yuta | 2004.06.24 04:15